✅そのガムテープって実はガムテープじゃないというお話

お疲れ様です。はやとです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は「ガムテープ」についてお話しします。

✅本記事を読むと得られること

ガムテープとクラフトテープについて詳しくなれる
環境素材について知識が増える
ガムテープについて使い方がわかる

先日、こんなツイートをしました。

✅それって本当にガムテープですか？
実はガムテープって単独では貼れなくて、水で糊を溶かして粘着させるタイプのものを指します。皆さんがよく使うものはクラフトテープとか布テープって言います。ガムテープは合成樹脂など一切使ってないので、世界的に環境対応の一環として注目されている商材です pic.twitter.com/OMErHs2s8P

— 世界のパッケージ屋さん (@sekaino_package) May 21, 2021

リード

最近、「環境にやさしい梱包材を使いたい」と考え、ガムテープを選ぶ人が増えています。しかし、ちょっと待ってください。そのガムテープ、本当に“ガムテープ”でしょうか？

この記事では、ガムテープとクラフトテープの違いを明確にし、それぞれの特徴を詳しく解説します。環境配慮の視点から、どのテープを選ぶべきかも考えてみましょう。

ガムテープってなに？

ガムテープの定義

ガムテープとは、本来、水溶性の糊（ガム糊）を塗布した紙製のテープのことを指します。使用時に水を塗布すると糊が溶け、接着力を発揮する仕組みになっています。

実はこの仕組み、切手と同じと言うと皆さんピンとくると思います。

ガムテープの特徴

水を使って接着する：使用前に水を塗る必要がある。
環境に優しい：紙と水溶性糊のみでできているため、リサイクルが容易。
強力な接着力：一度貼ると剥がしにくい。
業務用が中心：一般家庭ではあまり使われず、主に物流や工場で使用される。
植物性粘着剤を使用：ガム糊は、デンプンや植物由来の成分を使用しており、環境への負荷が少ない。

ガムテープのデメリット

ディスペンサーが必要：水を塗るための専用ディスペンサーが必要になるため、一般的なテープよりも手間がかかる。
強度が劣る：樹脂コーティングがないため、クラフトテープや布テープほどの引っ張り強度はない。

現在主流の梱包用テープ

現在、段ボールの封印に最も多く使用されているのはPPテープ（ポリプロピレンテープ）です。

PPテープ例

物流・倉庫業界での使用事例

物流センターや倉庫では、梱包スピードと効率が求められるため、PPテープが主流です。しかし、環境意識の高まりから、大手物流企業の一部ではガムテープへの切り替えが進んでいます。

工場・製造業での使用

製造業では、重量物の梱包や輸送用に高強度のテープが必要とされます。布テープやPPテープが多く使われますが、特に再資源化が求められる業界では、ガムテープが導入されるケースも増えています。

EC業界における環境対応テープの導入事例

EC業界では、大量の梱包材が使用されるため、環境負荷を軽減する取り組みが求められています。大手EC企業では、従来のPPテープから、リサイクルしやすい紙製のガムテープやクラフトテープへの移行を進めています。

まとめ：適材適所で使い分けよう

それぞれのテープの特徴を表にまとめました

テープ種類	環境性	コスト	作業性	引張強度	接着強度
ガムテープ	◎	△	△※	△	◎
クラフトテープ	△	◯	◯	◯	◯
布テープ	✖	✖	◯	◎	◎
PPテープ	✖	◎	◎	◎	◯

※ディスペンサー導入で◎

見た目の違い

クラフトテープ

布テープ

ガムテープ

環境への配慮を最優先するなら、本物のガムテープの使用を検討する価値があります。しかし、利便性を考えるとPPテープやクラフトテープのほうが使いやすい場面も多いでしょう。

いかがでしたでしょうか。今回はガムテープについての記事でした。
最後までお読みいただきありがとうございます

ツイッターでは日頃パッケージに関する情報を発信しています。
パッケージに関わるお仕事をされている方に対して有益な情報となっているかと思います。
興味のある方は是非フォローをお願いします。

Follow @packtoss
パルプモールドについてのご質問、お仕事のご相談はこちらまで

いつもありがとうございます

✅そのガムテープって実はガムテープじゃないというお話

目次

リード