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✅インジェクションブローとダイレクトブローの違いを分かりやすく解説するよ

お疲れ様です。はやとです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回はブロー成型についてお話しします。

✅本記事を読むと得られること

  • ブロー成型について詳しくなる
  • 最適な成型方法が選択できる
  • 日頃のパッケージに関心が持てる

✅簡単自己紹介

先日、こんなツイートをしました。

ブロー成形とは?

ブロー成形(Blow Molding)は、加熱したプラスチックに空気を吹き込んで膨らませ、金型の形に沿って成形する技術です。主に中空の容器を大量生産するために用いられ、食品、飲料、化粧品、医薬品などさまざまな業界で活用されています。

ブロー成形方法は2種類!

ブロー成型には大きく2種類の方法が存在します。

1.ダイレクトブロー成形(押出ブロー成形)

2.インジェクションブロー成形

これらについて詳しく説明したいと思います。

ダイレクトブロー成形とは?

製造プロセス

ダイレクトブロー成形は、押出成形機で加熱したプラスチックを「パリソン」と呼ばれるチューブ状に押し出し、それを金型で挟み込んでエアを吹き込み、目的の形状に膨らませる方法です。

メリット

  • シンプルな工程で大量生産が可能
  • 製造コストが低く、経済的
  • 大型容器の製造に向いている
  • 材料ロスが少なく、効率的な生産が可能

デメリット

  • 肉厚の均一性が確保しにくい
  • 精密なデザインや複雑な形状には不向き
  • 小型容器や高精度が求められる製品には適さない

インジェクションブロー成形とは?

製造プロセス

インジェクションブロー成形は、まず射出成形機(インジェクションモールド)で「プリフォーム」と呼ばれる小さなチューブ状の部品を作り、それをブロー成形機でエアを吹き込んで膨らませ、最終的な形状に仕上げる方法です。

メリット

  • 高精度で均一な肉厚の成形が可能
  • ボトル口部のネジやシーリング性能が高い
  • 小型容器の大量生産に適している
  • PET、PP、PEなど多様な素材で成形可能

デメリット

  • 製造工程が複雑で設備投資が必要
  • 大型容器の製造には不向き(最大1L程度)
  • 金型コストが高く、初期投資が大きい

どちらの成形方法を選ぶべきか?

成形方法 精度 コスト 適したサイズ 使用例
ダイレクトブロー 低め 低コスト 大型容器向き 洗剤ボトル、燃料タンク
インジェクションブロー 高精度 高コスト 小型・精密容器向き 化粧品ボトル、医薬品容器

まとめ

ブロー成形には、「ダイレクトブロー成形」と「インジェクションブロー成形」の2つの方法があり、それぞれ異なる特徴を持っています。

  • コストを抑え、大型容器を効率よく生産するならダイレクトブロー
  • 高精度な成形が求められる小型容器ならインジェクションブロー

用途に応じて最適な成形方法を選択し、製品の品質と生産性を最大化することが重要です。パッケージ開発に携わる方は、成形技術の特徴を理解し、最適な手法を選ぶことが大事です。

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