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~世界のパッケージ事情を情報発信~
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お疲れ様です。はやとです。
いつもご覧いただきありがとうございます。
今回はブロー成型についてお話しします。
✅本記事を読むと得られること
✅簡単自己紹介
✅先日こんなツイートしました
✅パルプモールドのウェットプレスとドライプレスの特徴
パッケージ業界で注目される2つの成形方法ですが、簡単に書くとこんな違い
・ウェットプレス:高級感&耐水性◎
・ドライプレス:低コスト&大量生産向け#パルプモールド #パッケージ #ウェットプレス #ドライプレス #エコ包装— 世界のパッケージ屋さん (@sekaino_package) February 25, 2025
なんとなく理解していそうで、でもいまいちよくわからないという人に、もう少し詳しく解説しようと思います。
パルプモールドは、紙を原料とした成形技術で、さまざまなパッケージや緩衝材に使用されます。その中でも「ウェットプレス」と「ドライプレス」は、パルプモールドの主要な製造方法として広く知られています。本記事では、それぞれの製造方法の違いや特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
パルプモールドは、リサイクル可能な紙やパルプ繊維を主原料とし、水と混ぜて型に流し込むことで成形される技術です。環境に優しく、軽量でありながら強度があるため、エコ包装や工業用の保護材として注目されています。
主に以下の用途に使用されます。
パルプモールドの製造方法には「ウェットプレス」と「ドライプレス」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ウェットプレスは、パルプを含んだ水分量が多い状態で型に入れた後、熱と圧力をかけて水分を抜きながら成形する方法です。
✅ウェットプレスの代表的製品
こちらはiPadのパッケージの中に入っているトレイです
✅メリット
・表面が滑らかで高級感がある
・寸法精度が高く、細かいデザインが可能
・ 高密度で耐水性がある
・化粧品や高級商品のパッケージに適している
❌ デメリット
・成形時間が長く、コストが高め
・設備投資が必要で、生産規模が限られる
ドライプレスは、成形時に含まれる水分が少なく、吸引成形後に加熱乾燥や自然乾燥することで硬化させる方法です。
✅ドライプレスの代表的製品
✅メリット
・生産効率が高く、大量生産に向いている
・設備コストが比較的低く、導入しやすい
・軽量でコストを抑えた製品が作れる
❌デメリット
・表面が粗く、高級感には欠ける
・細かい寸法の再現が難しい
・水に弱く、耐久性が低め
比較項目 | ウェットプレス | ドライプレス |
---|---|---|
表面の仕上がり | 滑らかで高級感がある | やや粗い |
強度 | 高密度で耐水性あり | 軽量だが水に弱い |
生産コスト | 高め | 低め |
生産スピード | 時間がかかる | 速い |
用途 | 高級パッケージ、化粧品、電子機器 | 卵パック、食品容器、緩衝材 |
ウェットプレスは高級品やデザイン性が求められるパッケージに適しており、ドライプレスはコストを抑えた大量生産品に向いています。
選択のポイントは用途とコストです。
✅ 高級感を出したいならウェットプレス(化粧品、プレミアム商品)
✅ コスト重視ならドライプレス(食品容器、緩衝材)
✅ 耐水性が必要ならウェットプレス
✅ 大量生産ならドライプレス
企業がどちらを採用するかは、製品のターゲット市場やブランド戦略によって変わります。例えば、AppleやSonyの製品パッケージにはウェットプレスが使われることが多く、卵パックやマクドナルドのドリンクホルダーにはドライプレスが使われています。
パルプモールドのウェットプレスとドライプレスには、それぞれのメリット・デメリットがあります。
用途やコストを考慮しながら、最適な成形方法を選ぶことが重要です。環境負荷が低く、持続可能なパッケージとしてパルプモールドの需要は今後も拡大していくでしょう。